奏でる愛唄
「んだよ……冬哉」
「別に。ただ馬鹿だな……と」
フンと鼻で笑いやがった
ムカつく
何で冬哉は分かって俺自身は分からねぇんだよ
全く意味不明だ
「あ〜ムカつく」
「馬鹿が」
「また言いやがって!!」
「永久!?暴力反対〜」
殴りかかろうとする俺を新が必死に止める
この細い女みたいな腕であいつにいつも抱き着いているのか
そう考えると更にムカつき
「離せ!」
「ちょっ……永久?」
力ずくで離れ控え室を出た