奏でる愛唄
圭が傍に居てくれたらこんなにも悩まないんだろう
「唄」
「つばさかぁ」
「何よ。私で悪かったわね」
少しビクッとした
永久かなって思ったから
「屋上に入らないの?扉の前に座って」
「あ……ちょっと休憩してただけだから」
ごまかし笑って教室戻ろっかと手をひいた
「やば!チャイム鳴ってる」
廊下にはチャイムの鐘の音が響く
「つばさぁ〜?」
「何?」
「パァっと買い物行かない?」
「行く」
何も考えたくなくてつばさと学校を飛び出した