奏でる愛唄



唄Side



「はぁ……っは……」


息を切らして向かう先は


「詩稀!!」



詩稀の所



私、永久に言われて気が付いた



圭を理由に何もしなかったってこと



だけど私が望めば失うかもしれない



それでも伝えたいんだ



「どうした?」


「あ……はぁ……のね」


うまく呼吸が出来ない


でも声を絞り出し



「詩稀が……ずっと好きです」




ずっと言えなかったあの言葉



ようやく詩稀に伝えることが出来たんだ






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