奏でる愛唄
永久Side
海から上がるとつばさしかいなかった
「唄は?」
「ジュース買いに行った」
あいつ1人で行ったのか?
気が付けば走って海の家を目指していた
「ほんと馬鹿だな」
俺の後ろ姿を見てそうつばさが呟いていたとも知らず
無我夢中であいつを捜していた
海の家が見えたけど
「いねぇ」
あいつはいない
何処行った?
近くを捜していたら
「離して下さい」
「遠川唄っしょ?本物」
「あの……離して下さい!!」
男2人に絡まれているあいつを見つけた