奏でる愛唄
「よし。行くか」
「あ……うん」
永久の後ろを付いて行こうとしたら
「唄!!」
詩稀が慌てた様子でやって来た
「何しに来た?」
「俺は唄に用があるんだ!お前と喧嘩してる暇はない」
傍に来た詩稀に永久が喧嘩を売り出した
「それよりこれ!」
詩稀から渡されたのは1冊の週刊誌
ペラペラと数ページめくると
“歌手 遠川唄
俳優 詩稀と
アイドル クロスの永久と二股!?”
でかでかと書かれていた