奏でる愛唄



「事情は伺ってる。好きなだけここにいて」


ふわっと笑う亜由さんを見て



「ありがとうございます」



涙が止まらなかった



こんなにも暖かい人達ばかりが支えてくれる



凄く嬉しかった



「よしよし」


亜由さんはまた私を抱きしめた


凄く優しく



私もこんな家に生まれたかった



「永久が羨ましい……」



暖かい家族に囲まれていたら



私と圭も違う人生を歩んでいたのかな






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