奏でる愛唄



詩稀にはドキドキしない



だけどキュンとはする



詩稀は好き



もしかして詩稀に対する“好き”は恋愛感情じゃない?




分からない



こんな気持ち知らない



何も考えたくなくて私は永久を追いかけキッチンに向かった



「手伝う」


「お前料理出来んの?」


「馬鹿にしないで」


料理くらい出来る



ただしないだけ


「ポテトサラダ作れるか?」


「だから馬鹿にしないで」


私達のやり取りを亜由ちゃんは笑って見ていた






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