奏でる愛唄
Song13



と思い


いざあのクソ親父の家の前に立つと震えてインターホンすら押せない



善は急げ



私はひとつひとつ片付ける為にクソ親父を訪ねた



いや、訪ねようとしていた



家に入ってまた前のように捕まったり



クソ親父が何かして来たらどうしよう……



私だけなら未だしも



また詩稀や永久達に迷惑かけるようなことしたらどうしようと



不安に押し潰されそうでインターホンを押せないでいた







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