奏でる愛唄



「今年もデビューは無理かも……でも絶対“月花”でデビューするから見てて」



「んなにデビューしたいんだ」


「なっ!何でここに?」



先程別れたばかりの3人がいた



「そんな身体だと心配でつい追いかけちゃった」



エヘ、と可愛い笑顔を見せる新



「誰の墓?」


冬哉が静かに聞いてきた



「弟の……圭のです」


そう……



私がデビューしたいのは
いなくなった圭が歌手を進めてくれたから




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