奏でる愛唄
「私やっぱり歌手続けたいです」
気持ちに正直になろう
そう考えると自然と答えは見えた
「そうか……色々厳しいが頑張ろう」
「はい!」
もう一度初めからやり直すんだ
家族も
仕事も
社長室を出ると
「唄ちゃん!」
新がいた
「久しぶりだね」
「詩稀と永久のことテレビで見た。唄ちゃんはそれでいいの?」
「いいの。だって私が望むものは奪われるんだから」
新はいつもの可愛い笑顔ではなく凄く怒った表情だった