奏でる愛唄



永久Side




「永久!!」



俺を呼ぶのはあいつ



「唄……」



振り返った瞬間



「唄……?」


抱き着かれた



「永久………この間はごめんなさい。心配してくれてたのに逆ギレみたいになって」



あれは俺が父親の元に戻ることを勝手に反対しただけ



「いいから離れろ」


んな抱き着かれると理性保てねぇ


仮にも好きな女に抱き着かれたら本能に従いそう



「やだ……やだ」


「いいから」



「永久が好きだから」



耳を疑った







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