奏でる愛唄
それから数日は
普段通りの学校を終え
スタプロに曲を奪われ雑用の日々と相変わらずだった
「う〜た!」
声の主は振り返なくてもわかる
あの日以来顔を会わせてなくて少し気まずいと思いながらも
ゆっくりと振り返った
「よっ」
片手を上げ凄く清々しいほどの笑顔で近づいて来たのは永久だ
「……何ですか」
「何って、特に用事はねぇけど見つけたから」
「貴方、怒ってたんじゃなかったんですか?」
あの日圭の墓場から去った永久は怒っていたものと思っていた