奏でる愛唄



「空は高く、遠いけれど
自分が思っているほど距離は遠くなくて手を伸ばせばきっと届く………」



一気に歌い上げ1曲を作り上げようとラストスパートをかけた



のだが、


「………出ない」



最後のサビがうまくまとまらない



やっぱり息詰まってる



再びため息が出た




「唄……やっぱりここにいた」


「詩稀……」



詩稀が扉を開けて入って来た



「この間、圭の誕生日だっただろ?これ」


詩稀はポケットから1つのネックレスを出した





< 33 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop