奏でる愛唄
「ふざけんな!アンタ私の曲奪うだけ奪って私自身を物のように扱いやがって!!」
バンっと思いっきり扉を蹴った
「私の曲返してよ!」
社長は扉の前から居なくなったのか
声が返ってくることはなかった
どうりで社長が私にデビューを薦めてきた訳だ
3人のおかげだと思っていたけど
にしては話がうますぎだったハズだよね
「……ごめん圭」
やっぱり私ここでやって行く自身ないよ……
ズルズルその場に座り込んだ