奏でる愛唄
「あの!」
私が発した声に反応して3人が同時に振り返った
「私に出来ることないかな」
見ているだけじゃなくて何かをしたいと自然と身体が動いた
「唄ちゃん。月花歌って。その方がわかりやすいし」
新は私からピアノに視線を動かし鍵盤の上に指を静かに置いた
「うん。何処から歌えばいい?」
「サビ!」
私達はひとつになって1曲を仕上げた
編曲が終わりいつものように狭いピアノがある部屋に行こうとした