奏でる愛唄



社長Side



「社長。もし子供達が歌手になるって言ったら阻止して下さい」


「どうしてだ?」



16年前



唄菜は病気に倒れ病院暮らしをして私はお見舞いに来ていた



「普通、子供が自分と同じ仕事をすることが嬉しいだろ」



「嫌なの。私だからこそ……歌手だからこそ芸能界の大変さが分かってるから

普通の生活をして欲しいんです」



優しく笑う唄菜は子供を愛していた



そんな彼女を支えたいと思った



だから約束した





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