奏でる愛唄



「俺あんたのファンになった。応援するから頑張って」


それだけ言って男の人は走り去った



後ろ姿を見つめ頭の中で何度もリピートする言葉に笑った



「ありがとう」



こんな私を応援してくれる人がいるんだ



歌手を目指して良かった



転校に悔いはない



むしろ転校してまで仕事を頑張りたいと思った



早く社長に伝えたくて自然と走り出していた






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