奏でる愛唄
Song6
唄Side
詩稀が立ち去り
詩稀が消えた廊下を見ていた
そして
「電話!」
電話をしていたことを思い出した
「もしもし?永久?」
虚しくも機会音が聞こえてきた
怒ったかな
怒らない方がおかしいよね
電話すっぽかしてしまったのだから
今度会ったら謝ろ
この時気づいていなかった
本当の気持ち
そして新と冬哉、永久の3人の気持ち
見て見ぬフリをしていたのかもしれない