奏でる愛唄
「良かった。学校居て」
「何!?」
腕を掴まれそのまま
「社長さん!こいつ借ります」
学校を飛び出した
「ちょっ!と……わ」
「いいから走れ」
走れと言われても永久の速さについて行ける訳ない
「ほんと……止まっ……」
「ったく」
「え?やっ!?」
止まってくれたと思ったら抱っこされた
しかもお姫様抱っこ
通行人は私と永久の存在に気づき
「あれクロスの永久!?」
「遠川唄じゃん!」
徐々に騒ぎになってきた