こんな娘で、ごめんね。
初めは、ほんとに軽い無視からだった。


あたしが、話かけても返事をしない。


そんな程度だった。



それが、シューズに赤い油性マジックで[死ね]と書かれたり、


新しくシューズを買い直すとすぐに隠されたり、クズカゴに捨てられたり、



机は、教室から投げ出されたり、廊下の1番奥にポツンと置かれていたり、



朝、登校してくると落書きされた教科書とビリビリに破かれたノートが、机の上にあった。



そして、


1番悲しかったのは、それまで友達だと思っていた子が、あたしのイジメをキッカケに離れていったことだった。




あたしと関われば、自分もイジメに遭うかもしれない。次の標的になんてなりたくない。



自分で自分の身を守ったんだろう。そして、あたしとその子たちの友達関係は、その程度だったんだろう。




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