こんな娘で、ごめんね。
R子ちゃんの嫌そうな顔を見て、あたしの瞳から涙が、こぼれ落ちた。



数分後。授業が終わるチャイムが鳴ると



『はい。今日は、ここまで! みんな、教室に戻って』と、先生が言った。




あたしは、ゴシゴシ涙を拭いながら、ひとりぼっちで、昇降口へと歩いていると、先生が、あたしの横を通り過ぎた。





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