普通な恋愛
右隣からは新高3兄貴、健太のばかでかいいびきが聞こえるが、華麗にスルーしよう。
左隣の部屋の新中2弟、拓也はまだすやすやと寝ているが、やたら早起きなのでもうじき目を覚ますはず。
にしても、寝た気がしない
疲れが取れていない…。
今日は入学式なのに。
仕方なく制服に着替えようと1階に降りようとした時、弟の部屋のドアが開いてる事に気付いた。
「はぁ…」
閉めてやろうとしたが、ベッドの上に中2にはまだ早い雑誌と箱ティッシュが見えて、閉じるのを止めた。
兄貴にからかわれてしまえ、生意気な弟め…
階段を降りていくとお父さんとお母さんは起床していた。