Bautiful World ー真心を君にー
それからは、空姉さんと道場に通った。
剣道にのめり込み、見る見るうちに腕は上達していった。
そんなことをしているうちに月日はあっという間に過ぎていく。
私が10歳を迎える前日。
その日はいつも通りに過ぎていく。
「もう、帰らなきゃ。じゃあね、惣次郎、みんな。」
長い髪を纏めていた赤く長い布を解き、袴から着物へと着替える。
「また、明日ね。」
「うん、また明日。」