Bautiful World ー真心を君にー



「ほら、いい子だから抵抗すんな。」



「こんな上等な着物だったら、結構値が張るぜ。」


「ガキはどうする?」


「吉原にでも売りさばくか。将来立派になるかもしれねぇや。」



「はっ、それはいい。」




「いやぁぁー、離してぇ!!」



浪士たちが喋っている話の内容は薄々とわかる。
・・・そこまで頭が幼稚じゃない。




「何しているんですかー?恰好悪い。」





声のする方へと視線を向けると、橋の手すりによしかかり、竹刀を担いでいる少年がいた。





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