Bautiful World ー真心を君にー




「ほら、いいだろう?名前くらい。」



近藤が黙りこくるそうじろーを促す。



「・・・出雲。」



そうじろーの外見には合わないほどの、低い声が聞こえた。



「・・・気分悪いんで、厠に行ってきます」



そういってそうじろーは道場を出ていく。



「・・・すまんな。新しい門下生が来ると、いつもこうだ。」



私はゆっくりと首を振る。



「・・・そうじろーのとこ行ってくる。」



そういってそうじろーの後を追って道場を出た。








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