Bautiful World ー真心を君にー
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「なんでまたついてくるんですか、気持ち悪い。そんじょそこらの野良犬と一緒だ。少しの餌をやればすぐに懐いてそばに寄ってくる。」
そうじろーは井戸を見つめながら、背後にいる私に言った。
「・・・駄目?ついてきたら、駄目?」
「駄目です。助けなければよかった。」
「私は、助けてもらってよかった。」
泣くな。
ここで泣いたら、きっともう喋る機会がなくなってしまう。
「・・・なんで冷たい態度とってるのに近寄ってくるんですか。」
「だってそうじろーに剣道教えてほしいもん。」
「そうじろーって呼ばないでください!」
そうじろーが怒鳴る。
「じゃあ、なんて呼べばいいの?」