Bautiful World ー真心を君にー






「話しかけないでください。」



「やだ。そしたらそうじろー、私に話しかけてくれないもん。」



「それでいいじゃないですか。」



そうじろーが前を向く。
嫌悪と拒絶に満ち溢れている表情をしている。







「人と必要以上にかかわる理由はないじゃないですか。」








理由は、ない。



「理由がなきゃお友達になっちゃいけないの?」



「理由があるから私は・・・みんなから嫌われないといけないの?」



自分では嫌われている理由もわからないから。
他人に頼るしかないんだよ。
自分では、わからないから。



「理由があったら、そうじろーとお友達になれる?」



「私は君が嫌いだから、友達なんかになりません。」



「・・・なんで?私は、そうじろーにいじわるした?」



人と関わりたい。
私を見てほしい。
自己顕示欲だけが膨らんで、むなしくなる。



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