Bautiful World ー真心を君にー
悩んでいる空音を横目に、藤堂は意を決したように口を開く。
「それとね…。君の背中、悪いけど見させてもらったよ。」
「な…!!」
藤堂の言葉に空音は言葉を失う。
そして自分が着ている着物を見て着物の柄が替わっている事を知る。
顔が青白くなる。
「あぁ、悪いとは思ってるから。見たの俺だけだし。
それと、欲情することはないから安心してよ。」
その言葉に安心はしたものの………複雑だ。
そんな苦々しい表情の空音を見て、藤堂は溜め息を吐く。
「いい大人が13歳に欲情する方がおかしいって……。」
「はあっ!?じゅ、13?16の間違えですから!しかもい、いい大人って、15歳が何言ってるんですかっ!」
「なあぁぁぁあ!?」