Bautiful World ー真心を君にー
「いや、そういうことじゃなくって!!…て、あれ?口に出したっけ?」
ちょっとした疑問に空音は眉を潜める。
「あ〜…前に言ったじゃん?俺はね、人の心がわかるの。もしかして、忘れた?前に言ったこと。」
空音は言葉に詰まる。
えぇそうです忘れてましたと簡単に言えればどれだけいいことか。
しかしそんなこと言えない。
絶対に馬鹿にされるに決まっている。
「隠さなくていいよ〜。俺に嘘は通用しない。」
「……!!!」
ばれている。
空音はもう押し黙るしか出来なくなってしまった。
「あはは、本当君って面白い。やること成すことすべて容易く予想できる。」
「人を単細胞みたいに……ッ!!」
「あ、ごめんってば。また潜らないでよ。」
布団に潜り込もうとする空音を薫は止めた。