Bautiful World ー真心を君にー
無くした記憶は遠い彼方へ
同時刻、新撰組屯所。
「平助ぇぇぇ!」
一つの声が屯所中に響く。
「何だよ?!」
大きな声に、一つの声が反応する。
「平助!新しく甘味どころが開店したらしいですよ!なんとも異国の甘味らしいです!」
声を弾ませ、顔に喜びをいっぱいいっぱいに広げている青年の名は、『沖田総司』。
「えぇぇ?いつも総司が持ってくる情報そればっかり」
「何言ってるんですか!たまに土方さんの俳句見せてあげてるじゃないですか!」
「いらない情報ばっかりってこと!」
今にも額に青筋が浮かびそうな幼い顔をした青年は『藤堂平助』。