Bautiful World ー真心を君にー



「『僕ら』は高杉さんの命を受けて、ずっと君を護衛、そして見張りをしていた。」


「え・・・?でも高杉さん新しく雇ったって」


「照れ隠しって言葉、知ってる?」


「・・・」



本当に、別人みたい。
平気で毒を吐くし、可愛くないし。



「主に見張りが多かったね。ずっと君を見ていた。飽き飽きするよ、本当。行動が極端すぎて次に何をするか、よくわかる。単純すぎて、つまらない。」


「・・・悪いですか?単純で。少し単純なほうが可愛げがあっていいと思いますよ。」


「君の場合は単純すぎるんだよ。」


「・・・。」



なんか、本当に嫌われてるんだな。単純すぎたから?いつも行動が単純だからつまらなくなって嫌われたの?



「違うよ。」


「また人の心を・・・」



監察って、全員そうなのかな。もう。



「まぁ、僕は特別人の心を読むのが得意なだけ。香織はあんまり得意じゃないみたいだけど。だけどできるだけ喋ってほしいのが本望。細かくまでは読み取れないからね。大体はわかるけど。」









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