Bautiful World ー真心を君にー
いつの間にか客観から主観になっていた。
目の前の男の子と打ち合った。
でも、勝つことはできなかった。
その後何度か打ち合ったが、私が全敗だった。
それでも、楽しかった。
今の時代、女子が剣を持つことは珍しい。
男子は農民として、商人として、そして武士として、家計を守っていく。
女子は主婦として、家庭を守っていく。
私が道場にいるのは場違いかもしれないが、でも楽しい。
私を女子としてじゃなく、
普通の門下生として扱ってくれているのがうれしい。
ただそれだけだった。