Bautiful World ー真心を君にー




「・・・!!・・・!!!」



梅雨のジメジメとした風が頬をかすり、心地良い音量の声が耳に木霊して浅い眠りがまた深い眠りへと変わっていく。


「・・・い!!・・ね、・・・きろ!!」


「う・・・」






「おい!!空音、起きろっつってんだろぉが!!!」



「ひぎゃ?!」




耳元で大声を出されたため、キンキンする耳を必死で抑えながら起き上がる。




「な、なんなんですかぁ、眠りの邪魔をしないでくださ」

「てめぇ・・・一回いきなり眠り始めたと思ったら中々おきねぇで眠りの邪魔だァ?いい度胸じゃねぇか・・・」


「へ?!」


「しかも俺が話している最中に可愛らしい寝息なんぞたてやがって・・・!!人のこと馬鹿にすんのもいい加減にしろ!!」


「いやそんな無礼なことするはずないじゃないですかぁ」





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