Bautiful World ー真心を君にー
「ところで、話って何ですか?」
「あ〜?まぁ、俺らの仲間が捕まったらしいから会合すんだよ。そんで桂用事あるらしいから、空音。代わりにてめぇがいけ」
「いや、そんないきなり・・・」
会合って言ったら、とても大事な行事って桂さんが言っていたので、自分が行っていいのかも分からない。
「まぁ適当に話聞くだけでいいから。会合が終わったら桂さんから駕籠が送られてくると思うから、それに乗って帰るんだよ。」
栄太郎がにこやかに笑い、場を和ませる。
「え、そしたらもう京から離れるんですか?」
「そうなるね。俺たちも途中まで一緒に行くから心配はしなくていいよ。」
「おい待て。俺たち?お前だけだろ。」
「晋作ってさ、そ」
「何言ってんだ栄太郎!俺も行くって!!!!」
空音は不自然な高杉と栄太郎を見つめながら、苦笑いを浮かべた。