Bautiful World ー真心を君にー
「いたい・・・っ、痛いよ・・・!!」
空音の異変に一番早く気づいた藤堂は、空音の背中をさする。
「痛い・・・よ、空姉さんッ、そう、じろう・・・痛い・・・」
そのつぶやきに、沖田はものすごい勢いで空音のほうへと向き直る。
「・・・今、」
「聞き間違いだ。総司。報告はもう終わったはずだ、いったん出て行け。」
「でも、」
「いいから。」
土方の睨みに、沖田は少しため息をつき、部屋から出て行った。
「痛い・・・っ、助けて、痛いよッ!!」
空音の意識は途切れた。