左目のマスカット味
彼氏持ちというのは、嘘じゃない。
本当のことなんだけど、
「どうして、彼氏がいる=可愛いなのさっ」
「だって、恋する女の子は可愛くなるもんでしょ?」
「えっそうなん??」
茶髪くんは当たり前の様に頷いた。
それにしても、茶髪くんも身長高いなあ…
どうしても上目遣いになってしまう。
「…俺もアメちゃんって呼んでい?」
「うん!みんなそう呼ぶし。なぁ吏彩っ」
「別になんて呼んでもいいけど…ハル、うちの娘に手ぇ出さないでね?」
吏彩はあたしのお母さんかよ…(笑)
「はいはい、分かってるって。」
「…分かったならそれでよし。」
…うん、てかさ、メアド聞くんじゃないん?
「あ、メアド教えてもらってないや」
「ほんとだ」
素晴らしい、テレパシーだよ。
親友のチカラだね((黙
自分でも意味のわからない事を思ってるうち、2人は自分の携帯に夢中だ。
それと同時に吏彩から解放された。
「首こったなあ…」と思ってると、頭にまたなにかが乗った。
びっくりして、変な声が出た。