左目のマスカット味
それからまた歩き出す。
ランと吏彩はイチャイチャしてる。
陽は、さっきからすごく悩んでる。(眠たいのかな?)
考えごとかな…
と、そのとき。
「…あっ、この水着 アメちゃん似合いそう!」
「確かに!…なぁ陽!」
「えっ!?…あぁうんっ」
吏彩が指差す方向を見た。
可愛い水着を着たマネキンが何体かあった。
でも、どれのことを言ってるか分からん。
「ねぇアメちゃん、着てみてやっ?」
「俺ら外で待ってるなあ~」
あたしに断りもなく、お店に入ろうとする。
「え!? ちょ、まっ…」
てか、男子お2人さん 助けてよ…(泣)
「行こっ!、…あのすいませ~ん」
どうやら本気らしい。
去年の水着でいいのに…と思いながら、店員さんから水着を受け取る吏彩を眺めてた。
「はいっアメちゃん、これ着てきて!」
あたしに水着を持たせて、試着室に向かうよう背中を押された。
中に入り、どんな水着なのか確認…