RELY ON ME!
自転車のペースそのまま、学校に着いた。
7時47分。8時までに教室入らなきゃいけないのに・・・もう、富環ったら!
私達3人は自転車から降りて、教室まで走っていった。
・・・というか、2人速すぎよ!私を置いて行かないでぇ~!

運動音痴の私は息を切らして、教室到着。
灯耶が、遊唖大丈夫か?と声をかけてくれた。
灯耶が心配してくれただけで、もう体力回復だよ。

「遊唖ぁぁ~~~!おはようぅ!!」
後ろからの大声に吃驚したスキをつかれた。
竹が後ろから猛ダッシュで走ってきて、私に抱きつく。
このコは馬那 竹(まな ちく)。私の唯一の大親友。
竹曰く『あいさつ』のボディタッチはちょっと困ってるけどね・・・。
またやられたわ・・・。竹のボディタッチが治る日はないの??

「今日は遅刻ギリギリで来て疲れて・・・キャアァ!!」
竹の『魔の手』が私の胸に触れる。本当にやめてよ、皆見てるのに・・・。
「おやぁ?やはり遊唖嬢はココは感じちゃ・・・」

ポカッ。

竹の頭を叩いたのは、灯耶の手。
「馬那、遊唖が困ってる。手を離してやれ」
「はぁ~い・・・」
竹がしょんぼり声で灯耶に返事をする。竹も灯耶を怖がっている人の1人。
こうやって私が竹にイジられているといつも灯耶が止めてくれる。
その度に私の中の灯耶の『好き度』が上がっていく。灯耶、いつもありがとう。

「遊唖愛されてんなぁ。もう告っても大丈夫じゃないの?」
竹が私の耳元で囁く。この竹のニヤついた表情、正直いってイライラするんですけど。
「むっ無理だよ!私なんか釣り合いっこないし・・・」
「まぁ~た顔赤くなってるし。分かりやすいったら!アハハハ!!」
ブチ。ちょっと竹、今私の糸1本切れたよ・・・?
「ちぃ~くぅ~?いい加減にしなさいよぉ~~??」

「ヒギャアアァァ!!遊唖嬢がキレたぁぁーーーーー!!!」
「自業自得よぉーーーーー!!!!」
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