危険(!?)なあたしの兄弟たち
「まだ決まってないんだ」
「そうか・・・」
理央はしばらく空をじっと
見上げていた。
「死んだら人は星になるって
子供ん頃聞いたことがある」
「あたしも」
「・・・・・実は俺な、
姉がいたらしい」
「はぁ?」
「生まれてすぐ死んだらしい。
俺は見たことないけどな。
見たことない姉も星になって
俺のこと見てるのかな」
理央は今まで見たことないような
優しい瞳で空を見ていた。