初恋

私の頭の中は、まことのことでいっぱいになった。

まこと…

そう、彼は小学生の頃、私と仲の良かった男の子…

中学に行く前、親の転勤で海外に行くことになったのだ。

そんな彼と、私はある約束をしていた。

″高校生になったらもどってくる″と…


「おい!!高橋!!高橋亜里沙!!お前の番だぞ。」

「へ?」

いつのまにか、私の番になっていたようだ。

慌てて席を立ち、自己紹介をする。

「高橋亜里沙です…」

そう言った時、まことと、目が合ってしまった…

ドキッ

「あ…あの…その…よ…よろしくお願いします…」

ビックリして俯きながら私は言った。

あぁ~

絶対ばれたよね…

変な風に思われちゃったかなぁ。

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