キミと恋の途中
シーン
放課後の誰もいない教室。
そしてなぜか俺は未麗と2人....
「先帰ってもいいぞ。」
「・・・・いい。一緒にいる。」
俺が箒を未麗がちりとりを持って準備室の掃除を始める。
「ったく。越智のヤロ~っまじで掃除おしつけて帰りやがった。」
「しょーがないじゃん。早く終わらせよ?」
窓から入る西日が床を綺麗なオレンジ色に照らす。
シーン
はやくも2度目の沈黙....
「そーいや。俺のダチの陸斗ってやついたろー?」
しょうがねぇ陸斗のいい人話でもすっか。
「うん。あの茶髪の??」
「おう。」
ずっと床を見ていた未麗の目が上に上がった。
「メアド教えてって。」
「ふーん。」
「あいつ、イイヤツだし。メールでもしてみたら?」
「う~ん?」
すこし首をひねった
「とにかくケータイ貸せ。今から送るから。」
「・・・えっ!?」
ゴソゴソと出した未麗のケータイを無理やりひったくった。
あいかわらずのピンク好きだな。
俺のケータイから陸斗のメアドを送る。そして未麗のケータイから陸斗のメアドを出してきた。
「ほら・・・。なんでもいいから書け。」
「え・・・そんなことっいきなり」
なかなか手を動かさない未麗の手をにらみつけた。
「わかったよう。」
ピッ
はぁー。これで奢ってもらえるな。