キミと恋の途中


「もしもし。」

「・・・hi・ ・・e。」

受話器の向こうから英語が聞こえてくる。

何だこれ・・・?


「もしもしっ」

強めで呼んでみた。


「悪い。俺だ。」

は・・・?誰?

「わからないか?信汰だ。」
「あぁ・・・。」

3ヶ月ぐらい声聴いてなかったから忘れてた。


「そっちに荷物届いた?」

「うん。今。なにあのでっかい荷物?」

あの異常な重さを思い出す。

「俺と裕子からの誕生日プレゼントだ。」
「え。遅くね!?」

「細かいことは気にするな。」

ハハハっと高らかな笑い声が聞こえる。


「ふーん。もう切っていい?」
「いやっまだ大切なことを言ってない。」


・・・・大切なこと?

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