キミと恋の途中
「・・・・ぃゃ」
「へ?」
今、否定の言葉が聞こえたのは気のせい....?
ムクッと顔が俺のほうに向いた。
涙目だ・・・。しかも上目遣い・・・。
「あたしは、知らない人に名前を教えない主義なんで。」
「は?」
何ソレ・・・。
ペッタリ座り込んで、俺を威嚇してる?
兎が牙をむいたみたいだな・・・。(笑)
「いや、名前ぐらい知ってないと不便だろ。俺たちこれから一緒に住むんだし。」
「あたしは、あんたみたいな男が家にいるなんて聞いてなかった!!」
・・・・。信汰さん。なんか俺、責められてるんすけど。
「そんなこと言ったって、決まったことだろ?」
つか、俺も昨日聞いた。
「そうだけど・・・・。」
彼女がまた下に俯いた。
「あたしは、男が大ッ嫌いなんだもん!!」
「・・・・・・・。え?」