キミと恋の途中
事の起こりは今年の4月。
俺は教師暦二年の新米。
今年は担任も持つことになって少し忙しい時期。
なのに....
『あっ!瑠貴じゃない!!久しぶり~っ』
コンビニからの帰り道、ばったり裕子さんに出会ってしまった。
そして、なぜか家に。
優はまだ帰ってなくて、座り心地がいいソファーに腰掛けながら甘いロイヤルミルクティーを口に含んだ。
ん。うまい。
「瑠貴、甘いほうが好きだったでしょ~。」
「はい。」
この人は1年たっても忘れていなかったみたいだ。
さすが、姉さん。
「あのね・・・・・。ちょっと相談が・・・。」
コトッとコーヒカップが置かれた音が静かな部屋に響いた。