I hope・・・
高校訪問に行った次の日、友達と遊んでいると、友達は思い出したようにあることを話し出した。
「玲の好きな人のケータイって、もしかして、メタリックピンク?」
あたしは驚いた。
どうして亜希が知っているのだろう・・・
確かに光輝くんのケータイはメタリックピンクだった。
男の人にしては珍しい色だったから、鮮明に覚えていたんだ。
「そうだけど・・・どうして?」
「よく、玲の好きな人の話聞いてたからさ、その人を見たとき、なんか、イメージ通りだって思っちゃったんだよね」
「だから、もしかしてと思って」
亜希が話していたのは、紛れもなく光輝くんのことだった。
いいなー亜希・・・
あたしも会いたかったな・・・