君と学校で
「まさかあの子が学校一の不良女子だなんてねぇ」

「ありえない、あんなかわいい子」

「人は見かけによらない、ってことかぁ」

廊下を歩きながら話す私と風音。

朝部活が終わって今は教室に戻っている最中。

でも、本当にあの子そんなことするこなのかな?

優しそうな子だなって思ったんだけどな

私たちが教室に入ろうとしたとき、誰かに後ろから声をかけられた。


「あらあら、どうしたのぉ?そんな浮かない顔してぇ」

………いやな時に、いやな人に会っちゃったな。

「なんでもないです。ご心配ありがとうごさいます」


仕方なく笑顔で対応する。


「いいえ。それより、部活は進んでるかしら?」

「あ、はい、すすんでま……」

「進んでます!進んでますとも順調に。」

私が話す前に、風音が口を挟んできた、なっ!!風音はだめだって!!

「そう?それはよかったわぁ」

「先生、この前の約束、覚えてくれてますよね?」

「約束ぅ?なんでしたっけぇ」

先生はとぼけている、むかつくーーー。

「いいですよ、その腐った脳みそで覚えるの大変ですもんね」

風音も相変わらずひどいこと言うな…。

「ごめんねぇ、約束が幼稚すぎてぇ、覚えられなかったぁ」


先生もさらっとひどい事言った、反撃?


「先生、その先生のしゃべり方の方が幼稚だと思いますけど、なんですか?かわいいキャラですか?今時流行りませんよ」

もう無理、風音をとめられない。

「ええっとぉ、かぜね、さんでしたっけぇ?」

「かざね、ですけど何か、お前いまわざと間違えただろおい」

「目上の人と話す時は敬語で話しましょうねぇ」

「すみませーん。まぁ先生はバカでも一応教師ですからね、今度から気をつけます」

なんか怖い!!この2人怖い!!

なんかもう、生徒と教師の会話じゃないよ!ここ学校ってこと忘れてるよ!

もうこの2人止められないよ。
誰か助けて!


ヘルプミーーー!


私が心の中で叫んでいた時、思わぬ人が2人を止めた。

「ドアの前で喧嘩しないでください。入る人のじゃま、どいてください」
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