君と学校で
「まずい、まずいよこれ」

私はかなりまずい状況に今立っている

自転車置き場に海斗さんがいると聞いて行ったらそこに海斗さんはいなかった、代わりにいたのは…。


鈴木樹里とそのお兄さんとそのお友達(皆よく暴動事件を起こしてると噂のヤンキー)


皆さん仲良く喋ってます。

ついでに私は隠れてます。

まずいよ、この状況。



なんんでわざわざこんな逃げにくいとこに隠れたんだ私
引き返せばよかったものの、なんでたくさんならんだ自転車の間に隠れる私。


「まるでストーカーじゃないか私」

「そうだな」

そうだよ、そうそう。やっぱ皆思うよね……ん?

「うわ!?海斗さん!」

(静かにしろ)

(ごめんなさい)

誰かと思ったら海斗さんでびっくりして声を上げてしまった。

(ったく、戻ってきたらこのざまだ、俺は早く帰りたいのに)


うわ、海斗さんいらいらしてる

どうやら海斗さんの自転車が止まってるところにヤンキー達がたまってるらしい


でも、海斗さんって強そうなイメージがあるんだけど。


あの人たちやっつけてくれないかなぁってちょっと期待する私。

(バレないように早くここを出るぞ)

(やっぱり…やっつけることは無理か)

(悪かったな)

あわわわわ!また思ったことを口に!

(…すみません)

(喧嘩してまた大怪我するのはごめんだ)

大怪我?また喧嘩するって…。

過去になにかあったのかな。

(いくぞ)

あえて私は聞かなかった、聞けなかった。

なにがあったんだろう。

走っている最中、頭の中はそれでいっぱいだった。

< 23 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop