君と学校で
第2章:君と話して

他人の心配ってしちゃいけない?

……俺は、の続き!聞きたいんですけど


『別に、変じゃないけど、てか俺は…

俺は…キモいと思ったよ』


ありえる。そうだよね、変じゃなくて、キモいんだよね、ありえる、ありえるよこれ、…いやもう少しプラス思考に考えよう!

『俺は…ウザイと思ったよ』

「ダメーー!プラス思考に考えられない、考える術がない、ウザイとかキモいとかしかあてはまらない!」

「うるさい!」

「ごめんなさい」

「うるさいんよ本当に、どうした?昨日自転車で帰っている最中もそんな感じだったね?思った事をそのまま口に出すな、何、それともあんたの頭ん中いっつもそんな感じ!?」

「…すみません」

「今、部活中」

「あ、そうでした」

今朝部活中だけど、私の大きな独り言と風音の説教だけが響いている

皆、そんな私達の会話になれているようにように黙々と部活に取り組む。

「…で、何で悩んでるの今度は」

「あ、えっと」

言えない、これは言えない

昨日の海斗さんの言いたかった事が気になってしかたがないなんて言えない、これじゃあまるで、私が海斗さんの事好きみたいじゃん。

「か、か…蚊!」

「蚊?」

しまった!
まさか海斗さんのかの字を使って蚊が出てくるとは!というかなんで蚊?

「ほ、ほら!いま夏でしょ!7月でしょ?蚊が出てくる季節でしょ?蚊に刺されたらかゆいでしょ、ウザイでしょ!キモいでしょ!でも蚊も一生懸命生きてるでしょ!蚊のいい所も考えてみようと思うでしょ?でも考えてもウザイとキモいしか当てはまらないでしょ!だから今とっても困っていました」

「でしょ、がめちゃくちゃ多いでしょ。そして、こんな事で悩むお前がバカでしょ」

しまった!嘘をつくのに必死でなんか、でしょばっかりついてる!

「まあいいや、志音の悩みは分かったよ」

「そう?よかった」

なんか呆れられてるけど、とりあえずこの場は凌げた。
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