君と学校で
走ってる最中風音は聞く。

「鈴木樹里ってどこにいんの?」

「知らんのかい!」

「……とりあえず、自転車置き場に行くか」


自転車置き場に着くと予想的中!
樹里ちゃんがいたしかも一人、話しかけれるチャンスだ!

「じゅ…樹里ちゃん!」

急に名前を呼ばれたせいか、樹里ちゃんは一瞬驚いた様子でこっちを見た、だけどすぐ冷静になる。

「なんですか。説教なら十分聞きましたけど」


あれ、なんか前と性格が全然違う。


「いや、説教じゃなくて。この前はどーも」

「この前って、いつのときですか」

あれ?いつだ?実際聞かれるとわかんない。

「泣いてたとき!大丈夫かなって思って…」

「何がですか」

「え?」

「目、こすってただけですけど」

「えぇ!?」


まさかうそ、泣いてたと思ったのに。


「先輩って、バカですか?泣いてたと思ってたんですか?」

うそ、泣いてなかったの。

はずかしっ!
私が泣きたいくらいだぁ!


(おい、ちょっと)

風音が小さな声で問いかける。

(何あの2年、なんかムカつくんですけど)

(私もああゆう性格だとは思ってなかった)

(傍から見たらあんた達どっちが上なのか分かんなかったけど)

(えぇ!うそでしょ!)

(志音、完璧になめられてるよ)

「先輩方、もういいですか?」

樹里ちゃんはめんどくさそうにため息をつくと後ろをむいて帰ろうとした


「ダメ、ちょっとまちなさい。」

帰ろうとしたところを風音が引き止める

なんか、まずい事になりそう。


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