君と学校で
翌朝
昨日の失敗で風音に大爆笑されたため、いやな気分で学校に着く、「今日の朝部やりたくないなぁ」と一人つぶやくと、そこで放送が流れた。

<<今日の朝部活は都合により中止となります>>

「やった!」

よっしゃ!
今は教室で、人がいっぱいいるため、声には出さなかったけど。心の中ではうれしさのあまり叫んでいた。

「それは 逃げ だぞ志音。まだ昨日の事気にしてんの?」

私の想いが風音には読まれていた。

「え!なぜ!?なんで分かるの。もしかして風音…エスパー!?」

「違うから、そんなん誰でもわかるよ」

風音が半分呆れ顔でいう。

「もう、志音はあいかわらずだね、もうちょっと前向きに考えようよ。逃げる事しか考えないのはだめなんだから」

「逃げてません」

「だまれ、さっき朝部活中止になって「やった」とか言ってたのはどこのどいつだ」

風音のするどい突っ込み。
風音は少し男勝りな性格だから、なんでもはっきり言う人、だからこういう性格の私にとっては助かる、けど怒ると荒い口調になるため時々怖い。

「…反省します」

「それでよし」

風音との話し合い(ほとんど説教)が終わったと同時に一時間目のチャイムが鳴る。

「一時間目ってたしか保体じゃん。バスケだっけ?」

「やった、私バスケ好きなんだよね」

「それじゃあ早くいこ」

私と風音は体育館へと急いだ。
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